公的年金の1985年改正

本格的な高齢化に備え、公的年金制度の土台となる基礎年金を創設した改革。

かつて公的年金は、会社員の厚生年金、公務員の共済年金、農家や自営業者などが加入する国民年金に制度が分立していた。

だが、高齢化が進み、特に国民年金は財政が悪化して存続が危ぶまれていた。

このため、1985年改正では、全ての職業の人が同じ基礎年金に加入し、全員で制度を支える体制を整えた。

それまでの国民年金も基礎年金の一部と位置づけ、破城を回避した。